こんにちは。
今回は、「出産・子育て」支援についてです。
出産や子育ては、喜びと同時に不安や負担も伴う大きな出来事です。そんな中で、国や市町村の支援があることは、私たちにとって本当に心強い存在です。
出産費用の補助や、育児用品の支給、保育料の軽減など、さまざまな支援が「ひとりじゃない」という安心感を与えてくれます。
特に子どもが生まれて間もない頃は、体も心も余裕がない日々が続きますが、子育てがしやすい社会を目指して、制度を整えてくれています。
🍼 出産時にもらえる主なお金(2025年版)
制度名 | 支給額 | 対象者・条件 |
---|---|---|
✅ 出産育児一時金 | 原則 50万円(健康保険から支給) | 健康保険に加入している妊産婦またはその扶養者 |
✅ 出産手当金 | (給与の約2/3)×休業日数 | 勤務先の健康保険に加入し、産前42日・産後56日に会社を休む場合 |
✅ 育児休業給付金 | 給料の67% → 50%(期間で変動) | 雇用保険に加入し、育休を取得するママまたはパパ |
✅ 妊婦健診の助成券 | 約14回分の健診費が無料または補助 | 自治体から配布される(母子手帳交付時に一緒にもらえる) |
✅ 児童手当 | 月額15,000円(0〜3歳) 月額10,000円(3歳〜18歳) 第3子以降30,000円 | 所得制限なし |
✅ 乳幼児医療費助成 | 医療費が無料または一部助成 | 自治体によって条件・対象年齢が異なる |
✅ 詳しく見ていきましょう
① 出産育児一時金(健康保険から)
- 金額:1児につき原則50万円 ※1
- 申請先:健康保険組合 or 市町村の国民健康保険窓口
- 方法:多くの産院は「直接支払制度」に対応しており、退院時の支払い額が軽減されます
- 対象者:公的医療保険の被保険者または被扶養者です
※1 妊娠4ヶ月以上で出産した方が対象です。早産、死産、流産、人工妊娠中絶の場合も支給対象ですが産科医療補償制度加算対象出産ではない場合は、 48.8万円とります
② 出産手当金(会社員・公務員)
- 対象:産前42日・産後56日間、会社を休み給与が支払われなかった人
- 金額:1日あたり「標準報酬日額の約2/3」
- 申請先:勤務先の健康保険(社会保険)
③ 育児休業給付金(雇用保険加入者)
- 支給期間:原則1年(パパママ育休プラスで最長1年2ヶ月)
- 金額:休業開始後180日までは給与の67%、以降は50%
- 申請先:ハローワーク(勤務先経由で手続き)
④ 妊婦健診費助成(母子健康診査)
- 内容:妊婦健診の受診票(クーポン券)で最大14回程度が無料または一部負担
- 申請先:市町村役場(母子手帳と一緒にもらえる)
⑤ 児童手当(0歳~18歳まで)
- 【支給額】
- 0~3歳未満:15,000円/月
- 3歳~18歳まで:10,000円/月 ※18歳に達する日以降の最初の3月31日まで
- 第3子以降:30,000円/月 ※第1子が22歳の年度末まで
- 【申請】出生後すぐに市区町村へ「認定請求書」を提出
⑥ 乳幼児医療費助成
- 内容:通院・入院の医療費が無料、または数百円/回に軽減
- 対象年齢:多くの自治体は15歳(中学卒業)まで ※市町村によって異なる為確認が必要です
- 申請先:市区町村の福祉・保険課
💡 その他の支援制度(必要に応じて)
名称 | 内容 |
---|---|
✅ 高額療養費制度 | 出産時に医療費が高額になった場合、一定額を超えると戻ってくる制度(帝王切開などが該当) |
✅ 産後ケア | 産後の心身のケアを助産師などが支援(宿泊型・通所型)/市町村が実施 |
✅ ひとり親家庭の支援 | 児童扶養手当など(該当する場合) |
📝 まとめると…
区分 | 内容 |
---|---|
健康保険系 | 出産育児一時金/出産手当金 |
雇用保険系 | 育児休業給付金 |
自治体 | 妊婦健診助成/医療費助成/児童手当 |
これからお母さんになる方へ
子育てには、不安や戸惑いがつきものです。とくに初めての出産や育児となると、「これで合っているのかな?」「もし何かあったらどうしよう」と心細くなることも多いと思います。
でも、どうか一人で抱え込まないでください。
国や市町村では、出産前後のサポートや育児に関する支援制度がたくさん用意されています。妊婦健診の補助、出産育児一時金、子育て応援券、保育園や一時預かり、さらには相談窓口まで、さまざまな形であなたと赤ちゃんを支えてくれます。
「難しそう」「どこに聞けばいいか分からない」と感じたら、まずはお住まいの市役所や町の保健センターに連絡してみてください。丁寧に教えてくれますし、どんな小さな悩みにも寄り添ってくれるはずです。
制度を知ることが、安心への第一歩になります。
あなたの子育てが、少しでも穏やかで温かいものになりますように。

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